沖縄県国頭郡東村川田にあるサキシマスオウノキ(サキシマスオウの木)。
サキシマスオウノキは天然記念物で、奄美大島以南(あまみおおしまいなん)の亜熱帯から熱帯にかけて分布し、特徴は板のような根(板根)を持つことで知られています。
川田のサキシマスオウノキは、樹齢100年以上とされ、高さ18メートル、胸高周囲2.9メートルの大きさを誇ります。
この木の特徴的な板根は12本あり、互いに絡み合うように流線形を描いています。
この板根は地上から約1メートルの高さから出ており、木の安定性を保つ役割を果たしています。
サキシマスオウノキは、湿った環境を好み川沿いやマングローブの後方などに生育します。
川田のサキシマスオウノキを前に左側には小さな滝がながれていて、周辺一帯に湧き水が流れており常に湿った状態が保たれています。
サキシマスオウノキは、東村の自然の豊かさを象徴する存在です。
地域の文化や歴史とも深く結びついていて沖縄の自然の宝です。
地元の人々にとって、この木は自然の神秘と力を感じさせる存在でもあります。
沖縄本島では最も発達した板根を持つ木として知られ、その壮大な姿は訪れる人々を魅了しています。
この木を訪れることで、沖縄の自然の美しさ、不思議さを体感することができるかと思います。
サキシマスオウノキへ行き方
川田のサキシマスオウノキは、沖縄道許田ICから車で約1時間の距離にあります。
少し細道をとおりますがアクセスはしやすいのと、駐車場も整備されていて駐車しやすいです。
また、周辺には福地ダム(ふくちだむ)や福地川海浜公園などのスポットもあり自然を更に満喫することができます。
サキシマスオウノキの駐車場
駐車場は広々として駐車がしやすくなっています。
東村指定天然記念物の看板
名称:サキシマスオウノキ(アオギリ科)
所在地:東村字川田下福地
指定年月日:昭和59年3月22日
概要
サキシマスオウノキは、アオギリ科に属し、奄美大島以南の亜熱帯から熱帯にかけて生えている木で、板のような根(板根)を作ることで有名です。
ここのサキシマスオウノキは、高さ約18m、胸高周囲約2.9mで、地上から1m余のところから板根を出しています。12本の板根はみごとな流線型をなし、沖縄本島では最も発達した板根をみせています。
サキシマスオウノキはマングローブ の後方や河辺などによくみられます。この地域にも、そばに小さな水流があり、いつも湿っています。ここにサキシマスオウノキが生えていることから、かつてはここも福地川の一部であったと思われます。
県内でも数少ない貴重な木です。みんなで大切にしましょう。
※板根の左に位置する小さな拝所は、川田集落創設の始祖(しそ)の墓と伝えられており、その始祖は、北山王統(ほくざんおうとう)の拠城(きよじよう)、今帰仁グスクの城主の子孫と言われています。(川田村発祥の地となっています。)
東村教育委員会
スポット名 | サキシマスオウノキ(サキシマスオウの木) |
---|---|
住所 | 〒905-1203 沖縄県国頭郡東村川田 |
営業時間 | 見学自由 |
備考 | ハブに注意 |
国頭村(くにがみそん)のおすすめスポット
- 前田食堂(まえだしょくどう)
- 辺戸龍神龍王神大神・龍宮神大根元辺戸岬(へどりゅうじんりゅうおうしん)
- 喫茶あがち森(きっさあがちむい)
- ヤンバルクイナ展望台(やんばるくいなてんぼうだい)
- ヤンバルクイナ(やんばるくいな)
- 茅打ちバンタ(かやうちばんた)
- 辺戸岬(へどみさき)
- 瀬嵩埼灯台(せだかせきとうだい)
- 戻る道(もどるみち)
- 安須森御嶽(あすむぃうたき)辺戸御嶽(へどうたき)