種別:天然記念物
指定年月日:昭和47年5月15日/国指定
アカヒゲは、沖縄本島北部の山地に住んでいるヒタキ科の可愛い小鳥です。
雄の羽色は、背面がきれいな黄だいだい、額、眼先、頬、喉及び胸は黒色で、胸部以下は白色、脇には黒羽がまざっています。
雌は背面が赤色で下面は白く、各羽の縁は灰色です。
体は小さいが鳴き声は大きく、変化に富み、ピィ-ツ、ピルルル-と清閑な谷間にゆきわたるような、きれいな声でさえずります。
みどりの多いの深い谷川は、アカヒゲの格好の生育地で、直接日光の当たるところにはほとんど出てきません。
谷川周辺は、飲み水や食べ物を得る絶好の場で、水浴びを楽しむ憩いの場ともなります。
地上の谷川の清水が減少し、小鳥たちの生活の場が極度にせばめられ、その美声も次第に奥山に遠のいて、寂しい思いです。
名護市では、名護岳、多野岳、および源河、大川、瀬嵩、三原、嘉陽の山中で観察されています。
種子島、奄美大島、徳之島に生育するのがアカヒゲで、その亜種として沖縄本島にホントウアカヒゲ、西表島、石垣島、与那国にウスアカヒゲが生息しています。
名所 | アカヒゲ(あかひげ) |
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種別 | 天然記念物 鳥 |