屋慶名展望台(やけなてんぼうだい)は、沖縄県うるま市与那城にある風景スポットです。
屋慶名海峡の場所は人気の観光地である海中道路(かいちゅうどうろ)から車で約8分ほどの場所に位置します。
海中道路入口の十字路を左折して少し進むと藪地大橋(やぶちおおはし)が見えてきますが、そのまま直進していくと左手に港が見え、その先に見える丘が屋慶名展望台(やけなてんぼうだい)です。
正面にある小島が薮地島で、その間の水路は昔から天然航路として知られ、1978年(昭和53年)には沖縄県の「新沖縄県観光名所三十五景」にも選ばれました。
新設された階段があるのでそこを上っていくと、程なく二階建になった東屋があり展望台となっています。
沖縄県には離島を含めてとても多くの展望台がありますが、あえてここを取り上げたのは理由があります。
この屋慶名海峡の海の色は実に綺麗ですが、透明度が凄い高いとかでもないです。
海峡は狭いところで40数メートルほどしかなく、両サイドを森林に囲まれている姿はまるでエメラルドグリーン色の川が流れているように見えますが、少し乳白色が混じったエメラルドグリーンというよりも緑に近い珍しい色彩で他では余り見られない神秘的な景色です。
屋慶名海峡ローレラーイ風伝説
展望台の下には御嶽(うたき=拝所)がありす。
地元民の海上安全や外敵を防ぎ村を守ると信じられています。
屋慶名海峡にはローレラーイ風の伝説の話があります。
屋慶名海峡を通る船は岸辺の御嶽「東大神」の前で帆を降ろし、低頭(ていとう)して進まないと海が荒れて波が荒れて進めなくなるという伝説があります。
これを知らない大和船(やまとせん)がやってきて、これにした従わなったばかりか御嶽の香炉で刀を研いでしまったそうです。この事が神様の怒りにふれ、船は転覆(てんぷく)させられて船乗り達も亡くなってしまいました。
それから、このあたりでは晴天の日には何処からともなく櫓(やぐら)の音とともに舟歌(ふなうた)が聞こえたといいます。また海峡(かいきょう)の方を眺めると、帆船(はんせん)が浮かんでいる姿が見えるのですが、すぐ消えてしまうこともあったそうです。
「ローレラーイ伝説」には魔女などが出てきますが、屋慶名海峡では魔女など一切出てきませんが少し話は似ているようです。
川も狭まっていて水の流れは確かに早くなってそうですね。
ローレラーイ伝説とは?
ドイツ中西部、ライン川流域の町ザンクトゴアルスハウゼン(Goarshausen)の近くにある、ライン川の水面から突き出た高さ130mほどの岩山。ライン川下りでは、フランクフルト(Frankfurt)から列車で1時間ほどのライン川クルーズの起点リューデスハイム(Rüdesheim)とザンクトゴアルスハウゼンの区間のライン渓谷のクライマックスとなっている。
この岩山は、ライン川の川幅が急に狭まり流れが速くなる急カーブにあります。
水面下に隠れている岩も多いことから、航行中の船が沈没(ちんぼつ)を起こす事件がありました。
ライン川を通る船の船頭が金色の櫛(くし)を持った美しい少女の歌に魅せられると、船が渦の中に飲み込まれてしまうという魔女伝説(ローレライ伝説)となったようです。
屋ヶ名海峡(景勝地)の案内看板
屋慶名展望台には看板もありますが何が書いているか分からないくらいボロボロになっていました。
実は看板は倒れている状況なのですがカメラを傾けて撮影して真っすぐに読みやすいように調整しています。
案内板には何が書いているか気になり調べた所、下記の内容が書いていました。
この海峡(かいきょう)は天然の航路(こうろ)としてなじみが深く、昭和53年には沖縄県の「新沖縄観光名所三十五景」に選定(せんてい)されている。
東洋のローレライ伝説もあり、歴史の一面ものぞかせている。藪地島(やぶちじま)、藪地大橋(やぶちおおはし)、展望台とのトライアングルは、沖縄の瀬戸内海といわれるほどの素晴らしいパノラマ景観(けいかん)を創り出している。
屋慶名海狭展望台のお手洗い
下る階段の下にはお手洗いも整備されていました。
名称 | 屋慶名展望台(屋慶名海峡展望台) やけなてんぼうだい(やけなかいきょうてんぼうだい) |
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住所 | 〒904-2307 沖縄県うるま市与那城饒辺2702 |
電話番号 | 098-974-3111(うるま市役所) |
営業時間 | 見学自由 |
駐車場 | なし(路上駐車) |