安須森御嶽・辺戸御嶽とは
沖縄本島最北部に位置する、辺戸岳は標高248.3メートルの山。
ここはユタの修行の場所と言われ、沖縄最強のパワースポットと言えるだろう。
この辺り一帯の山の名は辺戸岳といいますが、地元では黄金山長老の森などとも呼ばれ信仰の対象とされてきました。
安須森(あすむい)や辺戸御嶽(へどうたき)とよばれ、琉球開闢神話(リュウキュウカイビャクナナウタキ)に現れる霊山で、やんばる国立公園に指定されています。
やんばる国立公園は2021年7月26日に世界遺産に登録されました。
世界遺産の登録を審査する国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の登録を決定しました。
登録区域は沖縄島北部7721ヘクタールでこれからも大切に自然を守っていきましょう。
安須森御嶽(あすむぃうたき)は別名、辺戸御嶽(へどうたき)とも言われ
天から降りた阿摩美久(あまみく・あまみきよ)が沖縄の島々を創ったとき、最初にこしらえた聖地といわれています。
安須森御嶽・辺戸御嶽は琉球開闢七御嶽の一つであり沖縄最高の聖地のひとつです。
基本的に観光名所というよりは、聖地巡礼とあるように修行の場としても知られています。
頂上は地球の原初のパワー(大自然のエネルギー)、違う独特な雰囲気を感じることができます。
人によっては何らかのパワーが目覚めるかもしれません!
※注意事項:安須杜御嶽では草や石は持ち出し厳禁です。
安須森御嶽・辺戸御嶽の登山に行ってきました
沖縄の真夏、青々しい海と空、癒やしを求めるようにカメラ装備を整えいざ安須森御嶽・辺戸御嶽へ!
那覇市から車を走らせ、約3時間程で辺戸岬近くの目的地、安須森御嶽・辺戸御嶽へ到着!
入り口の手前には、3台~4台ほど車を停めれるスペースがありました。
水やカメラの装備を整え、登り始めて直ぐに道がわかれてて迷いそうになりました!
安須森御嶽・辺戸御嶽は場所が分かりづらいという噂をきたのですが!
少し道を進むと、安須森御嶽登山口と看板があるので、見過ごさなければ迷うこと無く行けます。
左に曲がって、さらに奥へ真っ直ぐ進むと少し開けた場所へ出ます!
登山の入り口らしき祠がありました。
黄金山という文字がみえてきます!
登山の入り口で、あいさつを交わします。
※聖域に入る前に挨拶を交わしてください。祈るのはお控えください!
挨拶を交わしたら黄金山の岩の後ろから上へ登って行くみたいです。
木と木の間にロープが張られています。このロープを頼りに急なゴツゴツとした道を登って行きます。
木の根や葉っぱで少し滑りやすくなっているようです!
20分~30分ほど登り続けていると、また祠のようなものがみえてきました!頂上が近いのかもしれません!?
凄い急な道をひたすら登っているのですが、この時点で5分程の休憩を2回くらいとっています!これはダイエット出来ます!
ついに、安須森御嶽・辺戸御嶽の山頂へつきました!
遠く突き出た部分に辺戸岬が小さく一望できます!凄い綺麗な絶景が広がっています!
頂上は風が凄く気持ちがいい!自然からあふれ出るパワー!
まったく感じたことのない雰囲気を感じました。
暑い時期でしたので行くのか迷いましたが、あの絶景が見れたので行って良かったです!
安須森御嶽・辺戸御嶽に行って時間と体力があれば、辺戸岬や大石林山へも足を運んではいかがでしょうか?
御嶽へ行く前に知っておこう
今からワクワクしながら御嶽へ行く人の為に、これだけは知っておくと為になります。
パワーを貰いに行く為の礼儀として覚えておくと良いと思います。
琉球開闢の伝説の神様 阿摩美久(アマミク・アマミキヨ)
琉球王府の正史にも登場する阿摩美久(アマミク・アマミキヨ)は琉球開闢の神と言われています。
1650年に編纂された正史『中山世鑑』では、アマミキヨは天の最高神に命ぜられて海に降り立ち、天より土石や草木を給わって島を作り、各地に御嶽を作った。
その後、最高神の御子の男女が琉球に降りてきて子が生まれ、人々が誕生しました。
琉球の神話では、日の大神(天にある最高神、日神、天帝)が開闢の神、阿摩美久(アマミク・アマミキヨ)に命じて島作りをさせた。
阿摩美久(アマミク・アマミキヨ)はこの命を受け、沖縄本島を作り、そこに9つの聖地・7つの森を作ったとされる。
そして、人々は農耕を知らず、繁栄しなかったので阿摩美久(アマミク・アマミキヨ)は天から五穀の種を給わって麦、粟、豆、黍「きび」を久高島に蒔き、稲を知念ウッカーの後ろと受水走水に植えた。
という内容で、琉球の地を作り、農耕を興した神とされている。
しかし、この阿摩美久(アマミク・アマミキヨ)の神話は「中山世鑑」が編纂される前から、琉球で語られていた。
1605年に完成した「琉球神道記」には、天から男女2人が下りてきて、まだ小さかった島に山をつくり草を生やし国を作りました。
やがて女は妊娠して3人の子を生んだという話があり、その男がシネリキヨ、女がアマミキヨだといわています。
これは琉球に滞在した僧侶が巷に広まっていた神話を書き留めたといわれている。
そして実際に沖縄には各地でアマミキヨを祀った拝所があり、現在も残っている。
1.安須森御嶽「あすむぃうたき」 場所:国頭村辺土
2.クバの御嶽「くばのうたき」 場所:今帰仁村
3.斎場御嶽「せーふぁうたき」 場所:南城市知念
4.藪薩御嶽「やぶさつうたき」 場所:南城市玉城
5.雨つづ天つぎ御嶽「あまつづてんつぎうたき」 場所:南城市玉城内
6.フボー(クボー)御嶽「フボー/クボーうたき」 場所:南城市知念「久高島」
※注意:男女を問わず全面的に立ち入り禁止です。入り口のみ見る事ができます
7.真玉森御嶽「まだまむいうたき」 場所:首里城内
※注意:沖縄戦と首里城改築工事による整備で失われております。首里真玉森御嶽は立ち入り禁止です。入り口のみ見る事ができます
御嶽「うたき」とは
沖縄では一般的に「うたき」とよばれる。人々のあいだで信仰されている聖地。
沖縄本島では、御嶽のなかに拝所(うがんじゆ)が設けられ、ここで祈願がおこなわれている。
八重山の島々では、沖縄本島の御嶽にあたる聖地がウガンとかワン・オンとよばれている。
御嶽の中心はイベまたはイビとよばれ、そこに自然石などがまつられていて、その前に香炉が置かれている。
のろ・根神・ツカサなどの女性神役以外は、そこに近づくことが禁じられている。
御嶽で枯木を拾うこともタブーになっている。
イビとは
重山の島々では、沖縄本島の御嶽にあたる聖地がウガンとかワン・オンとよばれている。
御嶽の中心はイベまたはイビとよばれ、そこに自然石などがまつられ、その前に香炉が置かれている。
のろ・根神・ツカサなどの女性神役以外は、そこに近づくことが禁じられているが御嶽で枯木を拾うこともタブーになっている。
祝女「のろ」とは
奄美、沖縄で村落の神人を支配し公的祭祀をつかさどる神女。
ノロはノロ殿内(どんち)に住み、火の神や御嶽(おたけ・うたき)の神の祭祀を通して領内の人々の繁栄や平和を祈る。
早く伊波普猷(いはふゆう)柳田国男、折口信夫らが日本の古い宗教形態を示すものとして注目した。
ごく古い時代には、その村落の草分けの家の主人が根人(につちゆ)その姉妹が根神(にがみ)として祭祀を主宰していたと考えられる。
8世紀・9世紀以降にこのなかから複数の村落を支配する按司(あじ)が出現すると、その姉妹はノロと呼ばれ祭祀を統轄するようになった。
タブーとは
ポリネシア語のタブまたはタプから派生した用語で、禁忌または禁止を意味し、さらに聖なるものや呪われたものを区別する儀礼的用語として使われる。
1771年にキャプテン・クックがトンガ人の言葉として記録したのが最初であるが、急速にヨーロッパ化し、J.フレーザーがポリネシアで俗を意味するノアに対する言葉で聖を意味するものとして紹介した。
これであなたは御嶽マスター
色々と調べると出てきますが、一番重要なのは御嶽にある注意事項やルールを守る事です。
楽しい沖縄の旅「御嶽」廻りをしてください。
おすすめ装備アイテム
1.水筒・ペットボトル
2.移動食(おやつ)
3.長袖・ラッシュガード・長ズボン・スポーツタイツ・予備の着替え
4.登山靴・トレッキングシューズ
5.タオル・てぬぐい等・ティッシュ
6.手袋(軍手)
7.帽子(ハット)
※ゴミは持ち帰りましょう
観光名所 | 辺戸安須森御嶽(あすむぃうたき) 辺戸御嶽(へどうたき) |
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住所 | 〒905-1421 沖縄県国頭郡国頭村辺戸 |
時間 | 見学自由(自己責任) |
駐車場 | あり(4台) |
国頭村(くにがみそん)のおすすめスポット
- 前田食堂(まえだしょくどう)
- 辺戸龍神龍王神大神・龍宮神大根元辺戸岬(へどりゅうじんりゅうおうしん)
- 喫茶あがち森(きっさあがちむい)
- ヤンバルクイナ展望台(やんばるくいなてんぼうだい)
- ヤンバルクイナ(やんばるくいな)
- 茅打ちバンタ(かやうちばんた)
- 辺戸岬(へどみさき)
- 瀬嵩埼灯台(せだかせきとうだい)
- 戻る道(もどるみち)
- 安須森御嶽(あすむぃうたき)辺戸御嶽(へどうたき)