道の駅ゆいゆい国頭で地元の特産品を楽しむ
沖縄本島の最北端に位置する国頭村(くにがみそん)は、豊かな自然と独自の文化が息づく「やんばる」地域の中心地です。
その国頭村の魅力を存分に味わえる場所が、「道の駅 ゆいゆい国頭」です。ここは、観光客はもちろん、地元の人々にも愛される交流の場であり、やんばるの自然、歴史、食文化を体感できる拠点として、多くの人々に親しまれています。
地元の恵みが集まる物産センター
「ゆいゆい国頭」の物産センターには、国頭村ならではの特産品がずらりと並びます。
新鮮な野菜や果物、地元の加工品、手作りの工芸品、そして国頭村限定のスイーツなど、ここでしか手に入らない商品が豊富に揃っています。
特に人気なのは、やんばるの素材を活かしたお菓子やジャム、地元産の黒糖やシークヮーサーを使った商品で、お土産にもぴったりです。
また、季節ごとに変わる旬の野菜や果物は、地元の農家が丹精込めて育てたものばかり。直売所では、生産者の顔が見える安心感と、地域とのつながりを感じることができます。
レストラン・カフェで味わうやんばるの味
施設内には、地元食材をふんだんに使った料理が楽しめるレストランやカフェも併設されています。
やんばる豚や島野菜を使った定食、沖縄そば、地元の魚を使った料理など、観光客にも人気のメニューが揃っています。
自然の恵みを感じながら、ゆったりとした時間を過ごすことができる空間です。
また、テイクアウトメニューも充実しており、ドライブの途中に立ち寄って軽食を楽しむのにも最適です。
やんばるの自然と歴史を学べる展示コーナー
「ゆいゆい国頭」には、地域の自然や歴史について学べる展示スペースも設けられています。
やんばるの森に生息する希少な動植物、国頭村の伝統文化、林業の歴史などを紹介するパネルや模型が展示されており、観光だけでなく学びの場としても魅力的です。
特に、やんばる国立公園の紹介コーナーでは、森の成り立ちや生態系の豊かさ、地域の人々との関わりについて詳しく知ることができます。
自然と共生してきた国頭村の歴史を知ることで、旅の深みが増すことでしょう。
快適な設備とアクセスの良さ
「道の駅 ゆいゆい国頭」は、広々とした無料駐車場を完備しており、大型車4台、普通車61台、身障者用3台が利用可能です。
施設はバリアフリー対応で、誰でも安心して利用できるよう配慮されています。
観光案内所も併設されており、周辺の観光スポットや宿泊施設、アクティビティ情報などを丁寧に案内してくれます。
やんばる観光のスタート地点として、また旅の途中の休憩スポットとしても最適です。
やんばる国立公園へようこそ Welcome to Yambaru National Park
やんばる国立公園は、広さこそ日本の国土面積のわずか0.1%てすが、生物多様性においては国全体の中で小さな面積に不釣り合いなほどの大きな割合を占めています。本土からの長期の隔絶と沖縄南部からのアクセスの難しさにより、森は固有種の在来生物の楽園となりました。しかし、やんばるの森は手つかずでも原生でもありません。それどころか、この森は何百年にもわたる人間の活動によって形作られてきました。前近代から戦後初期まで、森は島全体に木材と木炭を供給しました。国頭村沿岸に点在していた小さな村々の住民は、山に入って協力して木を切り、それを南からやってくる「やんばる船」に売っていました。この仕組みは、最終的には洗練された村の協同組合のネットワークに発展しました。この仕組みを日本各地の類以の地域経済がモデルとし、多くの地域から代表が見学に訪れました。
村の人たちは森を丁寧に手入れし、常に切った分を補うのに充分な木を植え足しました。この方法は、18世紀に蔡温という琉球王国の高名な官僚によって杣山(そまやま)方式として正式化されました。蔡温の知見は、第二次世界大戦後に米国の占領者までが学ぶほどてした。戦後の復興が終わり、主なエネルギー源が木炭からガスと電気に代わると、森林の資源に対する需要は減少しました。多くの村は林業の代わりに農業を営むようになりましたが、森を大切にする伝統は残っています。
古代の楽園 An Ancient Haven
国頭村の多くの土地ては7千~ 9千万年前の地層が確認されています。さらに北端の辺戸岬では約2億5千万年前の地層が確認されています。侵食を受けた石灰岩によるカルスト地形は、海岸の美しさを際立たせます。かっては水平だったけれど今では地表に露出し、ほぼ垂直に上方に突き出している岩層を持つ辺戸岳(安須森御嶽)のような印象的な地形は、古代の地殻変動の証を示しています。やんばる国立公園は非常に多様な動物相を有しています。大型哺乳類の捕食者がいない中で、ヤンバルテナガコガネやリュウキュウハグロトンボなどの昆虫から、イシカワガェル、シリケンイモリ、ハブなどの爬虫類・両生類に至るまて、無数の小さな生物種が繁栄しました。やんばるには、飛べない烏ヤンバルクイナ、働き者のノグチゲラ、印象的な姿のアカショウビン、そして人懐っこいアカヒゲを含む魅力的な空飛ぶ仲間もたくさんいます。森の植物相の中心は、やんばるの林業を支えてきたブナの仲間である常緑樹、イタジイてす。森を遠くから見ると、イタジイが森をやわらかく包んているように見えます。イタジイと並んて、頑丈なカシ、古生代から存在するヒカゲへゴ、花を咲かせるイジュなど多種の樹木が生育しています。西表島のような鮮やかな熱帯気候の島々に対し、やんばるの柔らかい色合いは、水彩画に例えられてきました。森の繊細な美しさや、恥ずかしがり屋で小柄な生き物たちを見逃さないために、ぜひ現地ガイドに案内してもらいましよう。
比地の神アシャギ
比地の神アシャギは、集落の背面(東側)の丘陵上に位置する標高約40メートの平場に建てられ、神アシャギから下る斜面には屋敷跡や畑後と思われる平場が点在しています。この一帯は比地の小玉森またはアサギムイなどと呼ばれており、神アシャギの他に山口神社(アマンチュの宮)と十数か所の拝所や樹齢推定250年以上とされるアカギの巨木などがあり長く信仰の対象となってきました。このアカギの巨木は集落内の各門中の拝所となっており、門中ごとに詳む木が分かれ、ウンジャミの際にはその木に向かって拝みます。また、この一帯はアカギやホルトノキ、タブノキなどの高木が生育し、平成3年4月2日には、県指定天然記念物物「比地の小玉森の植物群落」として指定され学術的に貴重な場所です。比地の小玉森は「琉球国由来記」にも「小玉森神名アマオレノ御イべ」という記述があり、旧暦の七月盆明けの亥の日には、ウンジャミ(海神祭)等の重要な年中行事が行われています。比地の神アシャギ屋根は昔ながらのかやぶきと現在では貴重な建造物となっています。柱は1930年代には20本ほどであったが、現在は8本とその形状に変化が見られます。また、近年のグスク研究では神アシャギのある平場を含む大小の平場は、北側に接するバンギナグスクとともに「土より成るグスク」として石積みを持たないグスクとする研究も行われています。このように比地の神アシャギは地元の方々から大切に継承され生物学、民族学、考古学など様々な分野から貴重なフィールドとなっています。
名称 | 道の駅 ゆいゆい国頭 |
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住所 | 〒905-1412 沖縄県国頭郡国頭村奥間1605 |
営業時間 | 9時00分~18時00分 |
電話番号 | 0980-41-5555 |
定休日 | 年中無休(物産センター) |
駐車場 | 無料(大型4台、普通61台、身障者用3台) |