シリケンイモリ 沖縄に生きる日本最大のイモリの魅力と生態を解説

シリケンイモリ(しりけんいもり)

シリケンイモリ(しりけんいもり)

シリケンイモリ(Cynops ensicauda)は、奄美群島から沖縄諸島にかけて生息する日本固有のイモリで、黒い背中と鮮やかな橙〜赤色の腹、そして繁殖期に剣のように幅広くなる尾が特徴的な両生類です。
日本に生息するイモリの中では最大種で、オスは約14cm、メスは18cmほどに成長します。

背面は黒色が基本ですが、地域によって金箔のような斑点が入る個体も見られます。
腹面は警告色として鮮やかな橙〜赤色を示し、指や趾の裏まで同じ色になる点は、アカハライモリとの識別にも役立ちます。

繁殖期になるとオスの尾は縦に広がり、まるで剣の刃のような形状になります。
この尾は求愛行動の際にフェロモンを広げる役割を持つと考えられています。

生態としては半陸棲で、繁殖期以外は湿った森林の落ち葉の下や倒木の隙間で生活します。
繁殖期は12月から5月頃で、水辺に移動して産卵します。

卵は水生植物や落ち葉、苔などさまざまな場所に産みつけられ、幼生は3〜4か月ほどで変態し陸上生活へ移行します。
成熟には数年を要し、飼育下では36年以上生きた例も報告されています。

シリケンイモリ(しりけんいもり)

シリケンイモリ(しりけんいもり)

食性は陸上期と水中期で異なり、陸上ではナメクジや昆虫、ミミズなどを捕食し、水中ではオタマジャクシやイトミミズ、自種の幼生を捕食することもあります。

亜種は2種類存在し、奄美群島に生息する「アマミシリケンイモリ」と、沖縄諸島に生息する「オキナワシリケンイモリ」に分けられます。
アマミ亜種は背面が黒一色の個体が多く、斑紋は少ない傾向があります。
一方、オキナワ亜種は背面に金箔状の斑点が多く、観賞性が高いため飼育界でも人気があります。

シリケンイモリ(しりけんいもり)

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和名 シリケンイモリ(しりけんいもり)
分類 両生綱/有尾目/イモリ科/イモリ属
学名 Cynops ensicauda
大きさ オス約14cm、メス約18cm(日本のイモリ属で最大)
分布 奄美群島(奄美大島・請島・加計呂麻島など)
沖縄諸島(沖縄島・慶良間・瀬底島など)

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