神の島 久高島
沖縄県の有名な離島といえば石垣島や宮古島、慶良間諸島などが有名ですが、少し違った魅力を持った離島も多数あります。
神の島「女神の島」と呼ばれる久高島は島全体が神聖な土地とされる島です。
琉球王朝時代から現代まで伝統が守られてきた日本最後の聖域といっても過言ではないのかもしれません。
沖縄本島の東側に位置する小さな島が久高島です。
久高島は他の離島とは違い観光化があまり進んでいませんが、それには理由があり。
久高島は琉球王朝時代に神事がとり行われた神の島だと言い伝えられているからです。
久高島が神の島といわれる理由
南城市にあるパワースポットの斎場御嶽(せーふぁうたき)は世界遺産として有名です。
最も大切にされてきた聖地ですが、ここから見て東の海に死後の世界、ニライカナイがあると考えられています。
そしてその途中にある神の島、それが久高島なんです。斎場御嶽(せーふぁうたき)にはわざわざ久高島から運ばれた石が敷き詰められているそうです。
斎場御嶽から見える久高島。
久高島は神の島として地元から知られていますが、ものすごいパワーを感じる島です。
久高島は石垣島や宮古島と同じくらい美しい海があります。
ですが聖域として遊泳禁止や立ち入り禁止の区域も多く存在します。
大地は神様から借りているものと考えられています。
島の北側、集落の外は聖域として守られ、誰のものでもない広い土地があります。
島の北部、集落の外は聖域として守られた「誰のもの」でもない広い空間で、他の沖縄の離島とは異なります。
島全体が神聖な土地として大切にされています。
久高島の観光はルールやマナーを守った行動が必要になります。
コンビニ、スーパー、リゾートホテルのような施設はありません。
どうしても宿泊したいと言う方は、民宿や貸家や久高島宿泊交流館があります。
宿泊交流館は人気があり、部屋数が限られているので満室で泊まれない時もあります。
自動車も空きがあれば借りられるそうです。夜空は星の輝きが綺麗とも評判です。
久高島の聖域を知っておこう
久高島には、たくさんの御嶽(うたき)や拝み所(うがんしょ)などの聖域があります。 入っては行けない聖域などもありますので注意しましょう。- 久高島(くだかじま)神の島「女神の島」と呼ばれる久高島は島全体が神聖な土地とされる島です。琉球王朝時代から現代まで伝統が守られてきた日本最後の聖域といっても過言ではないのかもしれません。
- ハビャーン カベール岬カベール岬は久高島の港から反対側の岬になります。琉球神話で、沖縄の祖神であるアマミキヨが初めて降り立ったと言われている聖域です。
- ビロウの杜(びろうのもり)カベールの林の中には、ビロウ・クロツグやアダンなどの植物が生い茂り、様々な動物たちの住みかにもなっています。自然と一体になった久高島の信仰は、人の手を加えない植物の自然の姿を私たちに見せてくれます。
- ヤグルガー貴重だった久高島の神聖な泉。岩陰の穴に透き通った神聖な水が溜まってます。
- イシキ浜浜に出ると広々とした海が見渡すことが出来ます。ここは祈りをささげる重要な聖域です。もちろん遊泳は厳禁となっています。
- 久高島のイザイホー2020年新春に国立映画アーカイブで行われた“戦後日本ドキュメンタリー再考”に選ばれた、沖縄県久高島の祭祀を映したドキュメンタリー。
フボー御嶽(ふぼーうたき)
フボー御嶽の入口には看板(ご協力ください)が目につきます。
案内板には「久高島フボー御嶽は、神代の昔からの琉球王府と久高島の人々が大切に守ってきた聖地です。
神々への感謝の心と人々の安寧(あんねい)を願う場所であるため、何人たりとも出入りを禁じます」とかいています。
大切な聖地と分かります!立ち入りが許可されていないところへは絶対に足を踏み入れてはいけません。
久高殿・ウドゥンミャー
久高殿は、昔シラタル(百名白樽)とその娘タルガナー(多留加那)が天神地祇を祭り
島の繁栄を祈った場所と言われています。
1978年ごろまで行われていた祭祀(イザイヤマ)はこのウドゥンミャーで行われていた。
一切立ち入り禁止になっていますのでご注意ください。
※久高島に行く際は、必ず現地の観光のルールを事前に確認してください。
沖縄の人々にとって非常に大切な聖地にお邪魔させていただくという謙虚な気持ちで訪れれば、島の神様も優しく受け入れてくれるはずです。
久高島は、島で暮らす人々にとって、生活の場です。
感謝、祈りの生活により守られ、育まれてきた、他とは少し違う場所です。
・神行事の期間中は、集落から北への立ち入りが制限されます。
・部落内で、騒音を出す行為などはお控え願います。
・水着のまま集落内を歩くことはお控えください。
・自転車・自動車の安全運転をお願いします。
・久高島は幅の狭い道が多いですので、樹木や芝生を傷めない運転をお願いします。
・久高島から動植物の一切の持ち出しを禁止します。
・島から石を持ち帰らないようお願いします。誤って持ち帰り、石を島に返しにいらっしゃる方もおります。
・日差しと暑さ対策は万全に、久高島での滞在をお楽しみください。
・久高島特産のお土産も、ぜひお買い求めください。
・拝みや祈りの妨げになる行為はおやめください。
・賽銭箱のない場所に、賽銭を置くことはおやめください。
・献花、線香、お供え物などにつきましても、お控えください。
・「外間殿(ほかまどぅん)」の中に入ることは禁止されています。
・「いしき浜」では、遊泳は禁止されています。
・「フボー御嶽」への立ち入りは禁じられています。
上記事項をご留意頂きゆっくりと久高島観光を楽しんでください!
久高島へのアクセス
定期的に久高島フェリーの船便が出ています。
安座真港から徳仁港まで高速船で約15分です。
フェリーで約30分くらいで久高島に到着します。
久高島フェリー時刻表
高速船 ニューくだかⅢ 料金 |
大人 片道:760円 往復:1460円 小人 片道:390円 往復:750円 ※小人は6歳から小学生まで 中学生以上は大人料金 |
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フェリーくだか料金 | 大人 片道:670円 往復:1280円 小人 片道:340円 往復:650円 ※追加料金(高速料金) フェリーくだかの往復切符を購入された方で 復路(帰り)の便を高速船にしたい方は高速船と フェリーの運賃の差額90円を高速料金として追加申し受けます。 |
自動車 航送運賃 フェリーくだか 運転者1名分の 運賃を含みます |
車両の長さ 片道 往復 主な車両 3m以上4m未満 4620円 8780円 軽自動車など 4m以上5m未満 6160円 11710円 普通小型乗用車など 5m以上6m未満 8230円 15640円 6m以上7m未満 10290円 19560円 7m以上8m未満 12340円 23450円 8m以上9m未満 14390円 27350円 ※その他の車両についてはお問い合わせください。 また、重機車両に関しては料金が2倍になります。 |
南城市知念 安座真港 沖縄本島側 出港時間 |
1便 09:00 高速船 2便 10:00 フェリー 3便 11:30 高速船 4便 14:00 フェリー 5便 15:30 高速船 6便 17:30(夏期) 17:00(冬期)フェリー ※夏期 4月1日~9月30日 ※冬期 10月1日~翌3月31日 |
久高島 徳仁港 出港時間 |
1便 08:00 高速船 2便 09:00 フェリー 3便 11:00 高速船 4便 13:00 フェリー 5便 15:00 高速船 6便 17:00(夏期) 16:30(冬期) フェリー ※夏期 4月1日~9月30日 ※冬期 10月1日~翌3月31日 |
問い合わせ | 久高海運: 安座真事務所 電話:098-948-7785 久高事務所 電話:098-948-2873 |
久高島での交通アクセス
久高島の移動にはレンタサイクルがお勧めです。
神聖な神々の島をゆっくりと自転車を走らせ、散歩気分で久高島を一周するだけでもとても気持ちがいいものです。
※台数に限りがあるので事前に問い合わせしてください
徳仁港待合所 (レンタサイクル) |
電話:098-948-2842 |
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さばに (レンタサイクル) |
電話:098-948-3893 |
たまき (レンタサイクル) |
電話:098-948-2291 |
神の島と言われパワースポットと聖地があり、そこに何かにすがりたくて島にやってくる人も少なくないと思います。
島の何かが必要な人は、島を1周するともう一度その場所に行きたくなるそうです。
そこにはきっと、自分自身にとって必要な何かがあるから行けばいい。
久高島の人がいうには、久高島はお願いをしに来る場所ではなく「感謝」をする場所だと。
名所 | 久高島(くだかじま) |
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面積 | 1.38 km² |
海岸線長 | 8.0km |
最高標高 | 17.5m |
所在海域 | 太平洋 |
所属諸島 | 沖縄諸島 |
所属国・地域 | 日本・沖縄県南城市 |