ニンニクカズラ(Mansoa alliacea)は、葉や花を軽く揉むとニンニクのような香りが広がることから名付けられた、熱帯アメリカ原産の常緑つる性低木です。
沖縄でもよく植栽されており、紫から白へと変化する美しい花が人気の園芸植物として親しまれています。
つるは2〜5メートルほどまで伸び、フェンスやアーチに絡ませると見栄えがよく、庭のアクセントとしても存在感があります。
葉は厚みのある卵形で、2枚の小葉からなる複葉が対生します。
葉を指でこすると強いニンニク臭が立ち上がり、これが名前の由来にもなっています。
花はラッパ状で、10輪前後が房状にまとまって咲きます。
咲き始めは濃い紅紫色ですが、時間が経つにつれて淡い桃色、そして白へと変化していくのが特徴です。
開花期には樹冠が花で覆われるほど咲き誇り、遠くからでも目を引く華やかさがあります。
開花は年に1〜2回で、初夏から秋にかけて特に花つきが良くなります。
生育環境としては、日当たりが良く排水性の高い場所を好みます。
耐潮性や耐風性が強いため、沖縄の気候にもよく適応しますが、乾燥にはやや弱い性質があります。
寒さには弱く、冬場は10℃以上を保つと安心です。鉢植えの場合は室内に取り込むと良いでしょう。
病害虫も少なく、比較的育てやすい植物です。
管理のポイントとしては、枝が混み合ってきたら軽く剪定して風通しを良くすること、新芽を摘むことで側芽が伸びて形が整うことが挙げられます。
繁殖は挿し木や取り木、種子でも可能で、園芸初心者でも増やしやすい種類です。水やりは春〜秋は土が乾いたらたっぷり、冬は控えめに。
肥料は緩効性肥料を月1回ほど与えると花つきが良くなります。
ニンニクカズラは、公園や民家の生け垣、パーゴラ、壁面緑化など幅広い用途で利用されており、鉢植えで行灯仕立てにして楽しむこともできます。
香りと花色の変化というユニークな特徴を持つこの植物は、庭づくりに個性を加えたい人にとって魅力的な存在です。
名前の由来
葉や花を揉むとニンニクのような強い香りがするため「ニンニクカズラ」と呼ばれる。
種小名alliaceaも「ネギ臭のある」という意味。
| 和名 | ニンニクカズラ (にんにくかずら)(大蒜葛) |
|---|---|
| 分類 | 両生綱/有尾目/イモリ科/イモリ属 |
| 学名 | Mansoa alliacea |
| 科属 | ノウゼンカズラ科・マンソア属 |
| 原産地 | 熱帯アメリカ ギアナ〜ブラジル、コロンビア〜ボリビアなど ※戦後に導入された園芸植物 |









