沖縄本島南部、南城市に位置する奥武島(おうじま)は、周囲約1.7kmの小さな島でありながら、訪れる人々に深い癒しと感動を与えてくれる魅力に満ちた場所です。
沖縄本島とは100メートルほどの短い橋でつながっており、車やバスで気軽にアクセスできる離島として地元民にも観光客にも親しまれています。
奥武島を語るうえで欠かせないのが、島の名物「沖縄天ぷら」。
島の入り口付近には「中本鮮魚てんぷら店」や「大城てんぷら店」など、行列ができるほど人気の天ぷら店が並びます。
沖縄の天ぷらは、厚めの衣にしっかりと味がついており、魚やイカ、野菜、そして奥武島産のもずくを使った「もずく天」など、バリエーションも豊富。
おやつ感覚で楽しめるこの天ぷらは島の風景とともに味わうことで、より一層美味しさが増します。
そして奥武島は「猫の島」としても知られています。
島内には多くの猫が自由気ままに暮らしており、日向ぼっこをしたり、観光客に近づいたりと、のんびりとした姿が癒しを与えてくれます。
温暖な気候と穏やかな環境、そして交通量の少なさが猫たちにとって快適な暮らしを支えているのでしょう。
猫好きにはたまらないスポットです。
島の入り口の橋を渡ったさきの天ぷら屋さんにはいつも行列ができている。
島の裏側にも天ぷら屋さんがあって、合計3店舗のてんぷら屋さんがあります。
個人的に魚天ぷらとイカ天、野菜天ぷらがおすすめ。
奥武島ならではって言うてんぷらなら、もずく天ぷらとかもいいと思う。
いまいゆ市場なるところがあり、お刺身など買がえる。
お店の方に醤油を頼むと小さいカップにお醤油をつけてくれるので、買ったその辺で海を見ながら刺身を食べたりする事ができます。
天ぷらもそうだけど、何か食べてると余りを貰おうと猫が寄ってくる。
地元の人が困っているみたいなので何もあげないように。
ビーチもあるがここは地元の人しか泳いでいない。シャワーも見当たらないし、地元の用なのかも。
島の裏の方は浜辺ではなくごつごつした浅瀬が広がってる。潮が引いたときに、取り残された魚とか見たりするのも楽しかったり。
ちなみにここは某CMでも使われていた場所なのだ。
歴史と文化が息づく島
奥武島には、観光だけでなく歴史や文化を感じられる場所も点在しています。
島の中央には「奥武島観音堂」があり、ここにはかつて島民が外国船を救助した際に贈られた観音像が祀られています。
航海安全を祈願する場所として、今も地元の人々に大切にされています。
また、島の南東部には「竜宮神の拝所」があり、海の神様を祀る神聖な場所として信仰されています。
奇岩が目印となっており、海と空の絶景を一望できるスポットとしても人気です。
自然の力を感じながら、静かに手を合わせる時間は、心を整えるひとときとなるでしょう。
季節の風物詩と伝統行事
奥武島では、季節ごとにさまざまな風物詩や伝統行事が行われています。
旧暦5月4日に開催される「奥武島海神祭」では、ハーリーと呼ばれる船による競漕が行われ、島民総出で盛り上がります。
これは海の安全と豊漁を祈願する行事で、沖縄の海人文化を体感できる貴重な機会です。
また、梅雨明けの頃には「トビイカの天日干し」が見られ、青空に白いイカが並ぶ風景は、まさに沖縄らしい夏の風物詩。
春先には「アーサ摘み」が行われ、海岸に広がる緑の海藻が島の彩りを添えます。
これらの自然と共にある暮らしは、奥武島の魅力のひとつです。
地元グルメと市場の楽しみ
島の入り口近くには「奥武島海産物食堂」があり、新鮮な魚を使った海鮮丼やバター焼き定食、沖縄そばなどが楽しめます。
地元の味を堪能できるこの食堂は、観光客にも大人気です。
さらに、「奥武島いまいゆ市場」では、地元漁師が水揚げしたばかりの魚介類や加工品、野菜などが販売されており、購入した刺身をその場で味わうことも可能です。
「いまいゆ」とは沖縄の方言で「新鮮な魚」を意味し、その名の通り、鮮度抜群の海の幸が並びます。
市場の屋外で食事をしていると、猫がそっと近づいてくることもあり、ほっこりした気持ちになるのも奥武島ならではの体験です。
奥武島へのアクセス
奥武島へは、那覇空港から車で約45分。那覇空港自動車道を利用し、南風原南ICで降りて県道48号線を進むと、短い橋を渡ってすぐに到着します。
バスを利用する場合は、那覇バスターミナルから南城市役所まで行き、市内線「Nバス」の玉城・大里一周線(右回り)に乗り換えると便利です。
ローカルな雰囲気を楽しみながらのんびりと向かえるバス旅もおすすめです。
観光名所 | 奥武島(おうじま) |
---|---|
住所 | 〒901-1400 沖縄県南城市玉城 |