福地ダム(ふくじだむ)は、沖縄県国頭郡東村に位置する高さ91.7メートルのロックフィルダムで、沖縄県最大のダムとなります。
福地ダムは、1969年に米国陸軍工兵隊によって計画・起工されました!
1972年の沖縄返還に伴い、日本国政府に引き継がれ、1974年に完成。
このダムは、沖縄本島の水不足を解消するために建設されたダムとなります。
福地ダムは、中央土質遮水壁型ロックフィルダムで、堤高91.7メートル、堤頂長260メートル、堤体積1,622,400立方メートルの規模を誇ります。
ダム湖は福上湖(ふくがみこ)と呼ばれ、その総貯水容量は55,000,000立方メートルとなります。
福地ダムの主な利用目的は、洪水調節や上水道供給、工業用水供給といったものがあり。
台風常襲地帯である沖縄において洪水調節機能は非常に重要です。
沖縄本島全域に上水道を供給していたり、工業用水の供給も行っています。
また、ダムでは発電もしており福地発電所では最大900キロワットの電力を発生させています。
福地ダムには、下流洪水吐きと上流洪水吐きの2つの洪水吐きが特徴的です。
特に上流洪水吐きは、国内最大のサイフォン式洪水吐きであり、洪水時にはダム湖の水を直接太平洋へ放流します。
福地ダム周辺には、駐車場、緑地、テニスコート、資料館などが整備されており見学で多くの人に利用されています。
また、福地ダム湖は「ダム湖百選」に選ばれており、観光客に人気のスポットです。
福地ダムは、沖縄本島の重要な水がめとしての役割を果たし、地域の生活と産業を支えています。
福上湖(ふくがみこ)
福上湖は、沖縄県国頭郡東村に位置する人造湖で、1974年に完成した福地ダムの貯水池です。
この湖は沖縄本島の水がめとして非常に重要な役割を果たしています。
福上湖は沖縄県内最大の人造湖であり、湖の周辺にはテニスコートや資料館が整備されており、観光地としても人気があります。
また、湖上ではカヌーなどのアクティビティも楽しめます。
福地ダムのアクセス
那覇空港から福地ダムまでのアクセス方法。
車でのアクセス
那覇空港から一般道路or高速道路を使い北上します。
許田インターチェンジまで進み、更に北上し国道58号線を経由して、東村方面の国道331号線に入ります。
辺戸岬方面へすすんで行くと福地ダムの看板などが見えてきますので道なりに進むと到着します。
バスでのアクセス
那覇空港から名護バスターミナル行きのバスに乗ります(約1時間30分)。
名護バスターミナルから白浜入口行きのバスに乗り換えます(約35分)。
白浜入口から東村役場行きのバスに乗り換えます(約25分)。
東村役場から福地ダムまでは徒歩で約40分です。
※車でのアクセスが最も便利で、公共交通機関を利用する場合は、バスの乗り継ぎや徒歩が必要となり余りお勧めしません!
ダム名 | 福地ダム(ふくじだむ) |
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所在地 | 〒905-1203 沖縄県国頭郡東村川田 |
河川名 | 福地川、福上湖(ふくがみこ) |
目的 | 洪水調節、上水道供給、工業用水供給、発電 |
型式 | 中央土質遮水壁型ロックフィルダム |
堤高 | 91.7m |
提頂長 | 260m |
総貯水量 | 1,622,400立方m |
管理者 | 内閣府沖縄総合事務局 |
完成年 | 1974年12月 |