沖縄本島南部の八重瀬町にある具志頭城(ぐしちゃんじょう)は国道331号線脇の具志頭売店前バス停向かいの細い道路に入り奥へ進んでいきます。
そこから、高台にあがっていくようにして具志頭城公園を目指していくと、到着することができます。
城跡公園となっているのですが、かつての遺構の保存状態はほぼありません!
ですが、具志頭城は三方を断崖に守られていたと感じることはできます。
具志頭城は14世紀の中期頃に英組王統第二代大成王の第三子具志頭按司が築城したものと伝えられていて、代々の具志頭按司の居城でもあったそうです。
その規模は、おおよそ2万5700平方メートルもあり、沖縄の城址の中では大きい方といわれています。
自然の断崖上に構えられた山城形式にして、連郭式(れんかくしき)の城でした。
この具志頭城(ぐしちゃんじょう)の北方には、この城の出城としてミドリ城が位置しています。
ミドリ城は、玉城城(たまぐすくじょう)などの城主からの攻撃に対しての見張所であったと伝えられいます。
また、南側には見張り台としての高ヤックヮがあり、石垣遺構があります。
具志頭按司は城下にある白水川河口を港として盛んに海外貿易を行っていたと伝わります。
現在城跡には特に遺構は見当たらず、戦没者の慰霊碑である土佐の塔と甲斐の塔があります。
ひめゆりの塔からあまり離れておらず、ここも激戦地であったものと思います。
連郭式(れんかくしき)とは
本丸と二の丸を並列に配置する縄張である。
連郭式(れんかくしき)とは、二の丸から攻められた場合は防御力がありますが、本丸の脇や背後が露出してしまうのが難点です。
具志頭城(ぐしちゃんじょう)の歴史
具志頭城は、十四世紀の中期頃に英祖王統第二代大成王の第三子具志頭按司が築城したものと伝えられ、以来、代々の具志頭按司の居城であった。その規模は、およそ二万五千七百平方メートルもあり、沖縄の古城跡の中でも大きい方で、自然の断崖上に構えられた山城形式にして、連郭式の城である。
この具志頭城の北方すぐ近くには、この城の出城としてのミドリ城がある。ミドリ城は、玉城城などの城主からの攻撃に対しての見張所であったと伝えられている。南側には、高ヤツクヮは、南山城や多々名城などに対する構えとしての見張台であったと言われている。
代々の具志頭按司は、盛んに海外貿易を行った。その貿易港は、城下を流れている白水川の下流に広がる内海であったと伝えられている。
『具志頭城跡案内板』より
観光名所 | 具志頭城(ぐしちゃんじょう) |
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住所 | 〒901-1414 沖縄県南城市佐敷津波古2353 |
電話番号 | 098-947-6005 |
営業時間 | 見学自由 |
駐車場 | あり |