伊計島(いけいじま)
沖縄本島中部のうるま市にある伊計島は海中道路を通りて、平安座島(へんざとう)や宮城島(みやぎじま)も通り過ぎて、奥の方にある離島が伊計島となります。
伊計島はサトウキビ畑が広がるのどかな島で伊計大橋や伊計グスクが魅力でもあります。
島の周りの海は透明度が高く、伊計ビーチや大泊ビーチがあり、地元の方や観光客に人気のビーチとなっています。
宮城島からみる伊計大橋は、シーサーや赤い橋と青々しい海がとても綺麗で、記念撮影スポットでも大人気です。
宮城島から見る伊計大橋
伊計大橋が完成するまでは、沖縄本島の屋慶名港から船で片道約2時間を要し、宮城島北東部の池味港から渡し船が出入りしていた。
1977年(昭和52年)に架橋準備に関わる調査が行われ、1979年(昭和54年)に着工、1982年(昭和57年)に伊計大橋(地図)が完成・開通した。
橋の長さは約198mで、総工費は約10億円に上った。
当橋の完成により、沖縄本島から平安座・宮城島を経由して、自動車での往来が可能になった。
また1997年(平成9年)には浜比嘉島と平安座島を結ぶ浜比嘉大橋も完成したため、浜比嘉島との間も自動車での往来が可能になっている。
うるま市では本島の屋慶名地区とこれらの各島を結ぶ路線バス(うるま市有償バス)を運行している。
伊計グスク
かつての伊計島では、死者の命日やお盆に祭祀を行う習慣が無かったため、1769年に役人が祭事を始めるよう指導したという。
その際、位牌を神主と見立てて祀ったとされる。
『琉球国由来記』には、伊計島には3つの御嶽が存在し、これら御嶽で執り行われる祭事は島内のノロにより管理されていた。
『おもろさうし』には、伊計グスク近くの海岸で船の進水式を見事にやり遂げたのを見て褒め称える「おもろ」が残されている。
伊計グスク北側の海岸は「イビヌクシ(イビの後ろ)」と呼ばれ、祭祀が催されたが、その後は伊計ビーチとなっている。
当地ではハーリー、豊作豊漁を祈願するウスデークなどの行事が開催されている。
伊計島と砂州でつながる伊計グスクへの参拝は、付近の伊計港から遥拝する。
また「カミアシャギ」は、海から訪れた神をもてなす場所とされ、他にも神を祀る「掟殿内(ウッチドゥンチ)」や「地頭火ヌ神(ジトゥヒヌカン)」という祭殿もある。
伊計島とその周辺離島で構成される与勝諸島の方言は、沖縄中南部方言の一つに含まれ、発音・文法・語彙もさほど差異は見受けられない。
伊計島では使用されなくなった言葉で、例えば「おじいさん」は「ンプー」または「ンブスー」と言った。
琉球古典音楽の楽曲の一つである「伊計離節(いちはなりぶし)」は、もともとは勝連半島で歌われた民謡で、伊計島やその周辺離島の情景を歌詞にしている。
観光名所 | 伊計島(いけいじま) |
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住所 | 〒904-2421 沖縄県うるま市与那城伊計 |
電話番号 | TEL:098-982-5339< |
営業時間 | 見学自由 |
駐車場 | あり |
入場料金 | 無料 |