イシカワガエル(いしかわがえる)

イシカワガエル(いしかわがえる)

イシカワガエル(いしかわがえる)

種別:天然記念物
指定年月日:昭和48年10月30日/市指定→昭和60年3月29日/県指定

体長10cmほどの大型カエルで、沖縄に生育する大型カエルの仲間では、その特異な形態と色彩で容易に多種と区別できます。
体の背面、四面は、緑色の地色に多数の黒紫色の斑紋があり、また背面には小さな円錐状の小隆起が発達し、この特異な形態及び色彩から、研究者の間では「日本で一番美しいカエル」と評されています。

琉球列島の中でも、沖縄本島、奄美大島、徳之島にのみ生育する固有種で、沖縄島では北部の山岳地域に生息しています。
名護市では源河川、志根垣川で確認されています。

夜行性で、昼間はほとんどみられず、1月から3月頃にかけて繁殖期をむかえ、この時期には生育域の渓流沿いで「クォン!」「クォン!」と高い調子で鳴く声が聞こえます。
沖縄島では、1月から2月にかけて繁殖の最盛期をもつようです。

産卵は、源流付近の、河川水がたまった岩穴の中などで行われています。
産卵習性を含め、その生態については余り知られていません。
本種はきれいな清水の流れる渓流沿いに生活するカエルの代表種で、近年、沖縄北部の主な河川では、大規模なダム工事や開発にともなう赤土流出により、本種の生息環境も狭められてきています。

和名 イシカワガエル(いしかわがえる)
分類 両生網 無尾目 アカガエル科
学名 Odorrana splendida
頭胴長 7~14cm
分布 奄美大島

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