島添大里城跡(しましーおおざとじょうあと)は沖縄本島南部、南城市大里に位置します。
那覇空港から車で約40分、南城市の高台にあり駐車場も整備されています。
城跡に近づくと琉球石灰岩の丘陵に広がる緑と遠くに見える海のコントラストが美しい。
歴史背景:三山時代の要衝
築城は14世紀頃。島尻地域を支配した島添大里按司が築いたとされます。
「島添」という名には「島々を支配する」という意味が込められ当時の勢力の大きさを感じさせます。
15世紀初頭、尚巴志による三山統一の戦いで攻略され、その後は離宮として利用されました。
中国との交易を示す陶磁器や青銅製品が出土しており国際的な交流の拠点だったことがわかります。
城跡の構造と見どころ
二重の城壁:内郭の城壁は高さ約6m、長さ約175mが残り当時の防御力を物語ります。
正殿跡:礎石が並ぶ広場からは、勝連、中城、首里など他のグスクを望む絶景。
御庭跡:儀式や宴が行われたとされる平場。
周辺の史跡:物見台「ギリムイグスク」、共同井戸「チチンガー」、神聖な御嶽「カニマン御嶽」。
城跡を歩くと石垣の曲線美や自然の地形を活かした築城技術に感動します。
特に正殿跡からの眺望は圧巻で晴れた日には東シナ海と太平洋を一望できます。
歴史好きはもちろん写真好きにもおすすめ。
島添大里城跡は、沖縄の歴史と自然を同時に楽しめる場所。
三山時代のロマンを感じながら絶景を堪能できるこの城跡は南部観光のハイライトです。
注意事項・旅のヒント
ベストシーズン:春と秋。夏は暑いので帽子と水分補給必須。周りにはハブなどもいるため注意。
持ち物:歩きやすい靴、カメラ、双眼鏡あればよき。
周辺スポット:斎場御嶽、知念岬公園、南城市のカフェ巡り。
島添大里グスク 南城市史 内板
史跡はおよそ東西200m、南北100m、面積が20,000㎡以上もあって、県内でも有数の規模を誇るグスクです。
グスクの北側、台地縁の断崖を背にして一の郭、一段高く基壇上に造成された正殿跡と、その前面に御庭と考えられる平場から構成されています。過去の調査によって建物の柱を支えるための礎石が数箇所から確認され、島添大里按司の住居である正殿規模は約22m×13mもあり、幾度も改築が行われたと考えられています。城内には一の郭を囲む城壁のほか、数箇所に城壁が残っており、さらに発掘調査によって、採石を免れた城壁の基礎部分が地中より確認されています。
出土遺物には、土器やカムィヤキ・中国製陶磁器・東南アジア製陶磁器・日本籍陶磁器・鉄器・石器・装飾品・古銭・自然遺物など多くの文物がみられ、往時の繁栄ぶりが窺えます(『城址案内板』より)。
| 通称 | 島添大里グスク(国の史跡) |
|---|---|
| 住所 | 〒901-1202 沖縄県南城市大里大里574 |
| 営業時間 | 見学自由 |
| 電話 | 098-946-8990 |
| 駐車場 | あり |







